健康診断で
「中性脂肪が高い」と言われると、
脂っこいものを食べすぎたのかな、
と考える方もいるでしょう。
ところが、血液中の中性脂肪は、
食事で摂った脂質だけが
原因で増えるわけではありません。
身体の中でもつくられています。
だからこそ、
TGの数値を下げることだけに目を向けず、
「なぜ増えたのか」を
身体の働きから考えることが大切です。
中性脂肪は身体にも必要
中性脂肪(TG)は、
悪いものとして扱われがちですが、
本来は身体を動かすための
大切なエネルギー源です。
すぐに使わなかったエネルギーを
中性脂肪として蓄えておき、
必要なときに利用できるようにしています。
中性脂肪そのものをなくせばよい、
という話ではありません。
そして、中性脂肪は
食事に含まれる脂質だけから
できるわけでもありません。
🍚 食べた脂だけを見ない
食事で摂った糖質などから得た
エネルギーが使い切れずに余ると、
肝臓で中性脂肪の合成に
利用されることがあります。
アルコールも肝臓で代謝され、
飲酒量が多い場合には
中性脂肪や脂肪肝に影響します。
つまり、
「揚げ物を控えているのにTGが高い」
という場合も不思議ではありません。
何を食べたかだけでなく、
そのエネルギーを
身体がどう扱っているのかまで
見る必要があります。
TGが増える身体の背景
特に注目したいのが、
内臓脂肪や脂肪肝とインスリンの働きです。
内臓脂肪が増え、
インスリンが効きにくい状態
(インスリン抵抗性)が進むと、
肝臓ではTGを多く含むVLDLという
リポ蛋白が過剰につくられやすくなります。
その結果、血液中に
TGを多く含む粒子が増えていきます。
TGが高いときには、
✅ 内臓脂肪が増えていないか
✅ 体重や腹囲に変化がないか
✅ アルコールを摂る量が増えていないか
✅ 身体を動かす機会が減っていないか
といった部分も一緒に見たいところです。
TGの数字だけで判断しない
中性脂肪には、
もう一つ知っておきたい特徴があります。
それは、
食事によって数値が動きやすいことです。
日本動脈硬化学会では、
高TG血症の基準を空腹時150mg/dL以上、
随時採血では175mg/dL以上としています。
食後のTGが高い状態にも、
動脈硬化との関連が
あることが分かっています。
🩸 採血結果をつなげて見る
TGだけを切り取るのではなく、
✅ HDL・LDLコレステロール
✅ 血糖値・HbA1c
✅ 肝機能や脂肪肝の有無
なども合わせて確認することで、
中性脂肪が高くなっている背景を
考える手がかりになります。
なお、空腹時TGが
500mg/dL以上の著しい高値では
急性膵炎のリスクもあるため、
医療機関での確認が必要です。
中性脂肪から身体全体を見る
健康診断で中性脂肪の高さを指摘されたら、
まずは過去の検査結果と
比較してみましょう。
前年と比べて大きく上がっているのか、
数年間高い状態が
続いているのかによっても、
確認したいことは変わります。
また、普段の食事や飲酒習慣、
体重の変化などを振り返ることで、
生活の中に見直しのきっかけが
見つかるかもしれません。
いずみ薬局は、
兵庫県神戸市灘区にある相談薬局です。
薬のことだけでなく、
健康診断の結果や普段の食事、
身体の状態についてもお話を伺いながら、
一人ひとりに合った健康管理を
一緒に考えています。
「中性脂肪を指摘されたけれど、
何から始めればよいか分からない」
という方は、日々の健康管理について、
いずみ薬局へお気軽にご相談ください😊
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