Medical situation社会情勢(医療事情)
Medicine and cure薬は抑えるだけのもので、
治せてはいない
現在、日本の医療で一般的に行なわれている
西洋医学の目的は、正直なところ、
「その場をしのぐ」ものだと考えています。
もちろん、痛みや発熱、だるさなどが取れるだけでも、
お仕事やお勉強の支障が取り除かれ、
「その瞬間」はとても助かります。
けれどそれは、病気が治った
こととは本質的に違います。
症状が落ち着き、
日常生活が送れるようになった状態は
医学的には『寛解』と言い、『治癒』とは言いません。
症状の原因がわかり、
原因を取り除くことによって、
同じ病気にはならない――
少なくとも、なりにくい状態まで
回復ができないのであれば、
本当の意味で治ったとは言えないでしょう。
Medicine and pharmaceuticalsクスリと医薬品を区別する
クスリは必要です。
人間が生きていく長い人生の中では
過酷な条件にさらされることもありますし、
無理をして体が弱っていることもあるでしょう。
そんな時、病気にかかる、
あるいは怪我をするのはやむを得ません。
でも、そうなったからといって
自然のままに任せて死を待つ人はいません。
通常は、何かの治療法を試みるものです。
そこで人類は、昔からクスリを使ってきました。
いえ、人間ばかりではありません。
例えば、犬や猫が道端の草を食べている光景を見た方も多いでしょう。
これらの動物は、虫下しとして
草を食べているのです。
つまり動物たちも、本能的にクスリを取っているのです。
こうして見ると、クスリは人類や動物の誕生とともにあったと言えるかもしれません。